変化。

今日は息子を連れて実家に帰りました。

もう我慢ならぬ!
しばらく実家に帰らせて頂きます!

…なんてことはナイナイ。
まあ仮に、本当に家を出るとなっても、実家に居座るという選択肢は無いですね。
とりあえず安いホテルを探します。

いやいや、そういう話ではなく、私の実家は自転車で行ける距離なのですよ。

ちょっと子供たちと一線おきたくて。
自分と子供の間にとりあえず誰かを挟みたくて。

朝からなぜかイライラして、キャパが狭くなっているなと自分で分かったので、ちょっとブレーキをかけたかったのです。
息子に対して始めから否定的に受け答えしている自分がいたので。

自分以外の人間の存在を認める。
それが例え子供であっても。

自分の思い通りにならない人や物事も認める。
それは相手に合わせることではなく、
そういう人(こと)なんだな、そういう人(こと)がいる(ある)のだな、と認めるということです。

これは普段から心掛けていることです。

こう思えるようになったのは最近のことですが、これをきっかけに、数年前からしばらく停滞していた心が随分解放されました。

きっかけは夫です。

夫は元々真っ直ぐで、少し不器用な人です。
そして頑固!
そして、その気質は私にも似ているところがあります。
似た者同士がゆえ、
くっつく時は強力、反発する時も強力。
そんな感じの二人でした。

以前は、うまくいくために頑張っていましたよ、それはそれは。

嫌われたくない、大事にされたい。
もっと私の気持ちを分かって欲しい。
だって私の意見が正しいから。

そしてそれには、相手の為を思ってと見せかけつつ、相手に合わせることで相手を自分に合うように変えてやろう、という狙いが根底にあったのです。
だって私の意見が正しいから。

その間に、私は出産育児、夫は転職したり病気で倒れたり(今は元気です)、なんじゃ~かんじゃ~あって、お互い年齢や経験を重ねることで心の変化もあったりの数年間でした。

しかし変化していく夫に無理に合わせ続けていると、「自分らしさ」というものが消え、心が死んでいくのが自分でも分かりました。

こうして頑張って合わせているのに、私の気持ちを伝えようと努力もしているのに、ちっとも自分の理想の形の夫婦にはならない。
もう自分自身にも限界がきている。

「人を変えることはできない」

「私の方が正しいと決め付け、夫の考えを全く受け入れようとしていなかった」

この現実を受け入れるのにとても時間がかかりました。

しかしこのことを、最近スッと認められたんです、なぜか。
これまで約5年間、いつまでこの辛さは続くのかと気がおかしくなりそうな程ずっと心の中にあった錘が、やっと、やっと、軽くなり始めたのです。

同じにしなくていい。

自分以外の人を認める。

自分とは違う考えを認める。

合わせるのではない。
そういう人(こと)もいるんだなと認める。

それだけ。

夫は夫のやり方で私や子供を愛してくれているのです。

自分を殺して相手に合わせていた時よりも、この考えを持てるようになってからの方が、夫婦関係だけにとどまらず、生きていく上での色々なことにもうまく行く兆しが見えるようになりました。

無理して頑張っている間は、悩んで悩んで本当に辛かったです。
でも、無駄ではなかった。

悩みきったから、ここに辿り着けたのだと思います。

まだまだこれからですが、育児も夫婦も家族も仕事もプライベートも進んでいこうと思います。

ご静聴ありがとうございました!